groongaでは、さまざまなデータを格納させることが出来ます。
groongaでは、数値(整数・小数)や文字列や時刻や経緯度などの情報を格納することができます。
ここでは、Int32型のカラムに整数を格納、Float型のカラムに浮動小数点の小数を、ShortText型のカラムに文字列を、Time型のカラムに時間を格納する例を示します。経緯度の格納については、のちのチュートリアルで触れます。
その他のデータ型の一覧は、 データ型 を参照してください。
実行例:
> table_create --name Type --flags TABLE_HASH_KEY --key_type ShortText
[[0,1317212791.02322,0.03942904],true]
> column_create --table Type --name number --type Int32
[[0,1317212791.26314,0.124383285],true]
> column_create --table Type --name float --type Float
[[0,1317212791.58803,0.027924039],true]
> column_create --table Type --name string --type ShortText
[[0,1317212791.81654,0.040399047],true]
> column_create --table Type --name time --type Time
[[0,1317212792.05751,0.027354067],true]
> load --table Type
> [{"_key":"sample","number":12345,"float":42.195,"string":"GROONGA","time":1234567890.12}]
[[0,1317212792.28516,0.200775839],1]
> select --table Type
[[0,1317212792.68655,0.000199477],[[[1],[["_id","UInt32"],["_key","ShortText"],["time","Time"],["string","ShortText"],["number","Int32"],["float","Float"]],[1,"sample",1234567890.12,"GROONGA",12345,42.195]]]]
table_createで作成したテーブルを、カラムの型として使うことが出来ます。
また、output_columnsにおいて「.」を区切りとして、参照先のテーブルに存在するカラムを指定すると、指定したカラムの値を表示することができます。
ここでは、先のチュートリアルで作成したSiteテーブルに手を加え、どのサイトをリンクしているのかを保存してみましょう。
他のテーブルを参照するカラムにデータを入力する場合には、参照先のテーブルの_keyカラムの値を代入する必要があります。
実行例:
> column_create --table Site --name link --type Site
[[0,1317212792.88872,0.060705006],true]
> load --table Site
> [{"_key":"http://example.org/","link":"http://example.net/"}]
[[0,1317212793.14984,0.200481934],1]
> select --table Site --output_columns _key,title,link._key,link.title --query title:@this
[[0,1317212793.55084,0.000485897],[[[1],[["_key","ShortText"],["title","ShortText"],["link._key","ShortText"],["link.title","ShortText"]],["http://example.org/","This is test record 1!","http://example.net/","test record 2."]]]]
このように、linkカラムに他のサイトへの参照を保存することができました。また、参照先の_keyとtitleカラムの内容を表示することができました。
column_createコマンドでカラムを作成するとき、--flagsオプションでCOLUMN_VECTORフラグを指定すると、複数の値を配列で格納できるカラムが作成されます。
テーブル型で配列を格納するカラムは、1対多の参照関係を表すのに有効です。
テーブル型のチュートリアルでは、Siteテーブルに手を加え、どのサイトをリンクしているのかを保存しました。しかし、通常は1つのサイトから多くのサイトにリンクが張られています。複数のリンク情報を格納するために、複数の参照関係を保存するカラムを作成してみましょう。
他のテーブルを参照するベクターカラムにデータを入力する場合には、参照先のテーブルの_keyカラムの値の「配列」を代入する必要があります。
実行例:
> column_create --table Site --name links --flags COLUMN_VECTOR --type Site
[[0,1317212793.75262,0.049658904],true]
> load --table Site
> [{"_key":"http://example.org/","links":["http://example.net/","http://example.org/","http://example.com/"]}]
[[0,1317212794.00274,0.200473621],1]
> select --table Site --output_columns _key,title,links._key,links.title --query title:@this
[[0,1317212794.40349,0.000384272],[[[1],[["_key","ShortText"],["title","ShortText"],["links._key","ShortText"],["links.title","ShortText"]],["http://example.org/","This is test record 1!",["http://example.net/","http://example.org/","http://example.com/"],["test record 2.","This is test record 1!","test test record three."]]]]]
このように、複数の参照関係が保存できました。また、output_columnsによって、複数の参照先のカラム値も表示させることができました。